クッションなのか受かっているのか

たまにはポケモンのはなし。

じこさいせいなどのデメリット無し50%回復技を持っているポケモンは、50%以下のダメージしか受けなければ受かっていると言えるでしょうか?

よくある勘違いですが、答えはノーですね。正確には回復こそ追いつくものの、4世代以降のシングルでは受かっていないということです。

体力が削れていない状態から 1/3 < α < 1/2 のダメージを受けるとき、次のターンは回復技を選択しないと確実に受かりません。3α > 1/1 なので相手の行動回数3に対してこちらの行動回数2となり、2ターン目に回復技を選択しないならば3ターン目に処理されてしまいます。

また、こちらのHPが 1/2 < 1 - α < 2/3 となっているならば、相手は何らかのメリットがない限り同じ攻撃技は選択しなくなります。(アイアンヘッドのひるみ、れいとうビームのこおりなどがこれに該当します)

なのでこのターン相手が取る行動は
①他の攻撃技に切り替える
②補助技を使う
③交代をする
の3パターンになります。

他の攻撃技で落とされる場合、そのポケモンはそもそも受かっていません。受かっている前提で考える場合は①が満たされることになります。

②と③の場合ですが、ここで 1/2 < α < 1/1 のダメージを被弾してしまうときこちらは回復技を選択することができません。
このとき、50%回復技持ちの引き先が α < 1/2 のダメージで抑えられているのあれば受かっている状態になり、逆にそうでないなら受かっていないことになります。(1-1対面で勝てる回復技持ちは、受かっているではなく詰ませているという表現に変わるはずです)

1/3 < α < 1/2 のダメージは、最初に書いた通りこちらは回復技を選択しなければ受けることができません。 ②と③を行うリスクが限りなく低くなります。そして隠れた問題点として、このターンの回復量は必ず 1/2 を下回ってしまうことも確認できます。こちらが1/3 < α < 1/2 の回復を得るのに対して、相手の取れる行動が4th以降は強いので受からなくなります。


その一方で α < 1/2 のダメージで抑えることができればクッションという名前に変わるので弱いということではありません。1/2 < α < 1/3 ならばクッションで、 α < 1/3 ならば受けポケモンと呼べる可能性が高そうです。

α < 1/3 のとき、3α < 1/1 となり相手の行動回数3に対してこちらの行動回数3が保証されていることが分かります。これならばこちらは2ターン目相手に回復と行動の択を押し付けることができるので、自身や周りをさらに受けやすくすることができ、受けサイクルが開始しやすいですね。実際はいろんな技があって、タイプもたくさんあるので綺麗に当てはまることはあり得ませんが。


そう考えると僕が使っているようなパーティは連続クッションにも感じてきますし、受けサイクルと思っていても実際に受けれているパーティは少なくて、ということは分類の境目が曖昧な今作はキャラクターゲーム寄りと感じるのも自然な気もします。