子どもを相手にするということ

とても疲れました。

僕はポケモンカードこそ買ってみたことは少しだけあったものの、対戦はしたことがありません。しかし今日からは違います。たまたま当日の朝に後輩に教えて貰って数回の対戦を経てルールくらいは教えられるようになり、子どもの相手を少しさせてもらいました。そこで思ったことをなんとなく書いておく記事です。

せっかく来てくれたのに寂しそうに帰ってしまう子どもをちょこちょこ見かけてしまうので、それを無くすにはどうしようと思いました。なんとなく子どもが楽しいと感じる状態は下の順番に大事な気がします。

①結果が上手く行ったとき
②相手が手を抜いていないとき
③自分が上手いと感じられたとき

そしてこれを子どもとの対戦ゲームに変えると

①勝てた!という嬉しさを持てて
②しかも大人に勝つことができて(子ども扱いしてこない人に勝つことができて)
③それはいい勝負でポイントになる部分があった

とかになると思っています。


ポケモンカードで行うならば「サイドの枚数を1枚差付近で保ちながら、最後は相手の強い技で倒される」のが分かりやすいかなと感じました。

とはいえこれは相手の年齢にもよると思います。どこまで考えられそうかはルール説明をしたときの理解の速さで分かると思うので、そういうところで微調整しながら、例えば小学生にならないくらいの子だったら見た目どれだけ無理があっても勝たせてあげたほうがよくて、少し考えられる力が出てきた3年生くらいからは気づかれてしまうから危ないです。

でもここで勝つのかというとそれも違うと思っていて、せっかく家族に頼んで遊びに来させて貰えたのに負けてしまうのではやっぱり気持ちが良いものではありません。


ゲームとカードには違う良いところがあります。ゲームは勝手に動くから理解してなくても遊べますが、カードは人が動かすことが原因になり分かっているか不安だと楽しみにくいです。ですがカードは手札という相手に見えない形で自由に負けに行くことができます。

システムでバレないから何をしてもいいというのは今まで知らなかった便利なことでした。

さあ、盤面操作をやってみようよ!

1.手札のカードを上手く減らす+弱くする
複数カードを切って山札からカードを持ってくる効果で使います。切っているカードは「いらないと思っている」ように見えているのでそこで手を抜いているようには見えません。ここで強めのカードやドローソースになるカードを捨ててしまいます。するとこちらが自然と事故るので見た目の本気の立ち回りを行いやすいです。
また、お互いのカードをリセットするカードを引けた場合はなるべく抱えておいて、相手が何もできないターンが起きたら使ってあげると強いカードを引いてくれたりと反応がよかったです。何もできないのはつまらないのでエネルギーばかり余るとかにならないカードは貴重だと感じました。

2.エネルギーを付ける位置を悪くする
エネルギーも付けているという行動に目がいくはずなので倒されやすいポケモンから付けていきます。このときパッケージにもなっていて目立つGXみたいなカードを無視するのは変なので強いカードは手元に持っておいて、その場にある最も強いカードに付けておくのがいいはずです。
また、複雑な行動を取るポケモンは理解が追いつかなくなりやすいので単純な打点を持つポケモンを優先したいです。

3.場を操作するカードを貯めておく
前半と後半で同じ動きを続けていると飽きてしまったり、簡単に感じられてつまらなく感じられてしまうかもしれません。スポーツを見るのが好きなのですがやっぱりいい勝負には展開があったりするのでそういうのを作ります。
サイドが1枚になったら貯めておいた回復や交換カードを使って時間を稼ぎます。なかなか倒させてくれないのが手を抜いていないように見えてくれたらいいなという感じです。
ダメージを受けたポケモンを場に出しながら回復をする動きは結構反応がよかったです。そういう動きを真似してくれる子もいたので子どもは吸収力がいいなと改めて感じました。


このようなことをしながら、サイドの枚数を1枚以内かつを保つように切り返しの手段は持っておいて何も倒せない状況にはしないことを目指したいです。
相手の手札にあるサポートやグッズは把握するのがあまり出来ませんでしたが、エネルギーやポケモンの傾向は相手の出すカードの順番から掴めると思います。相手のテンポが止まったときは合わせて動いているときは動かすと数ターンのズレで調整しやすいと思いました。


こんな感じです。結果的に負けてあげることが優しくするということではないとやっぱり僕は思います。とはいえ、負けてあげるならともかく、意味もなく勝つのだけはやめてほしかったのは正直なところです。

僕が小学生のころ休み時間の遊びのときにたまに全力で走ってくれる先生が人気があったのですが、そんな感じで本気の姿を見るとわくわくするような子どもも多いはず。相手を見てショックを受けないようなやんちゃな子ならちゃんと勝ってあげて、悔しさや向上心から仲良くなったりもう1戦やりたくさせてみたりできそうなんですよね。

それと、そういう気持ちになれるかどうかには大人側の表情や言動も影響していると思います。

手札が弱くて負けた?コインで表が出れば勝ってた??

どうしてそんなこと言っちゃうのぉ…?!


逆に、子どもと同じ立場で話せてたくさん表情動かせるのは、この記事に長々書いたこととは比べられないくらい大切なことだと、子どもと接するのが人を見ていて感じさせられました。もうちょっとそこはなんとかしたいですね…


最後にポケモンカード自体を初めて遊んだ感想ですが、スタートデッキ?の完成度が凄いと思いました。難しいカードが少なくて強いGXカードが1枚しかないことで何を目指せばいいのかが自然と分かるように作られています。

帰りに経験者たちとスタートデッキで対戦を繰り返したのですが、今日覚えたのにも関わらず8割くらい勝てて楽しかったです。



・・・

もしかして、僕が経験者とやっても勝てていたのって「手を抜かれていた」から…?