援護率や投打のかみ合いの話

今年は特に援護率の話が多く感じるので、いろいろ試合を見ながら考え事をしていました。あと、援護率と近いところで投手が安定すると打線が打てなくなるのも不思議に感じているところです。
統計とかする元気もないので憶測を書く記事です。



a.ペナントレースでは点差が縮まっているほど点は取りにくい
ペナントレース:60登板がボーダーライン、70登板がデッドライン

勝っている側:勝ち継投(=優れた投手)を投げさせる
負けている側:配線処理をまだ出せない

⇔点差が広がっているほど点は取りやすい

いくら勝ちを競うことを目的としているといっても、ゲームではないので怪我に気をつける必要があります。戦力を長年引き継げないチームは将来的に勝てないチームになってしまうので、むしろ勝ちのために無理はさせないことが考えられます。

優れた投手を緊縛した場面に出すためにも、そうでない場面で出すことができません。点差の広がりに合わせて点の取りやすさが上がっているスポーツである可能性があります。

点差〜得点期待値係数



b.防御率に応じて援護率が変動する
(ただし5回投げきれないほど防御率が高いまではいかない程度に)
今年の楽天は開幕でエースが2枚抜けて悲惨な環境になっていましたが打線が好調でした。なぜかエースが復帰したら打線が打てなくなってきました。
また、去年の西武は先発が崩壊しているのにも関わらず強力な打線で優勝しています。

先発の防御率が悪いとき、bよりマウンドに立つ投手は緊縛した場面で投げる投手ではない可能性が高いです。点が取りやすく、取られやすくなります。

点を取れた場合は、援護率(チーム打撃成績)が上がります。
点を取られた場合は、さらに点差が開くのでbより点を取りやすくなります。点を取れた場合は…(繰り返し)


よって、先発投手が優れているチームは点を取りにくくなっている可能性があります。
逆の因果で、打てるチームはチーム防御率が悪化する可能性があります。


c.リリーフのイニングに対する価値は高い
先発よりリリーフがしっかりしているチームは追いつきやすく、追いつかれにくいので試合の組み立てがしやすいのかもしれません。
つまりは、先発が打たれた場合はこちらが点を取りやすい継投をされやすくなり、先発が抑えたあるいは打ち勝った場合はリリーフで逃げやすく、先発の出来で全てが決まらない試合展開を作れるチームであるということです。

逆にリリーフより先発がしっかりしているチームはこの逆で、追いつきにくく追いつかれやすい試合の流れを辿りやすくなります。
先発がそこまで打たれないため、負けている場合に勝ち継投を出される確率が高くなり、勝ち継投はランナーを溜めて大量失点することが少ないです。

もしかしたら、リリーフがイニングに対しての価値が高いというのはこういった観点からも評価されているのかもしれません。


d.勝てるチームは打率が上がりやすい
打てるから勝てるではなく、勝てるから打てるである見方もあるかもしれません。

というのも、勝ち継投を出されにくくなるので点を取りやすくなります。点を取れば取るほど、相手の投手は若手のような緊縛した場面に投げない投手に変わっていくのでさらに点が取りやすくなります。
逆に、投手陣が弱く先にリードされてしまうチームは勝ち継投を出されやすいので、それに応じてチーム打撃成績も落ちやすいです。


7回以降リード率と打率には相関がありそうです。
優勝チームは打者のトレードを通しやすく、最下位チームは打者のトレードを通しにくい気がしています。



似てるようで繋がりがなくて入れれなかったものを最後にちょっと書き残します。
・セットアッパーよりクローザーの方が防御率が低くなる
ビジターゲームでサヨナラ逆転が起こりえるので、1/2の試合は4失点以上することがホームラン以外で起こらない。

宮西投手が凄いのはこういうところでも説明できるのかな?と感じています。どうでもいいですが、僕は8回最強投手説を推しています。




勝ち運、負け運には見えない要素があって、それがまだ可視化されていないだけなのかな~とか思ったりしながら野球を見るのがとても好きです。
オカルトは説明不能だからオカルトだけれども、理由が分かるとオカルトではなくなるのが当たり前だけどすごく面白いです。